SEMINAR ARCHIVE

セミナーアーカイブ Vol.4

1人1日10頭も夢じゃない!
「ナノベイジングプロ」を使ったスピードトリミング導入セミナー

第1部これを聞いたら、言い訳できません!!!

講師:豊増 舞(Beautiful Tree.)

第2部え?まだ知らないの? ナノの活用術!!!

講師:髙木 美樹(TALL TREE.)

2018年11月開催

犬を中心に考えた革新的テクニックとして知られるスピードトリミング。そのファウンダーである髙木美樹先生が全国で講演活動を進めるなか聞こえてきたのは、「結局、髙木先生だからできるんでしょ」という言葉だったと言います。そこで、髙木先生は2015年に滋賀県近江八幡市に2号店となるBeautiful Tree.をオープンさせ、誰もがスピードトリミングを導入できる可能性があることを実証しました。
 本セミナーでは、第1部にBeautiful Tree.で店長を務める豊増 舞先生を講師としてお招きし、スピードトリミング実践の秘訣をテーマにご講演いただき、第2部では髙木先生にスピードトリミングにおけるナノベイジングプロの活用方法ついてご解説いただきました。

第1部 これを聞いたら、言い訳できません!!!

講師:豊増 舞(Beautiful Tree.店長)

スピードトリミングは何が違うのか

スピードトリミングはとにかく犬のことを考えた方法です。スピードトリミングのセミナー受講後は、トリミング中に犬が暴れたり、うまくいかないことを犬のせいにしていた自分に気づかされます。また同時に、“犬が好き”という原点に立ち返るきっかけになるかもしれません。しかし、気持ちを新たに、同じ道具をそろえてスピードトリミングを実践しようとしても初めはうまくいかず、従来のやり方に戻ってしまう。では、その違いはどこにあるのかということですが、ポイントは“汚れをしっかり落とすこと”といえます(第2部参照)

シンプルであることが大事

たとえば、スピードトリミングではホースドライヤーを使う頻度が高いので、“速く乾かすこと=スピードトリミング”と誤認してしまうことが考えられます。しかし、そもそも速く乾かすにはきれいに洗うことが大切であり、きれいに洗って日頃からそれを保つには飼い主さんの協力が大切です。そして、飼い主さんの協力を得るにはトリミング技術ではなく信頼関係が大切です。さらに、信頼関係を作るにはその犬のことを考えてあげることが大切なのです。このような犬を中心にした意識の積み重ねによって、飼い主さんとの信頼関係ができあがっていき、次第に紹介の輪が拡がっていくことにつながります。

重要なことは“犬のため”というシンプルな想いをもち続けることなのですが、熱心になり過ぎるとそれがブレて、飼い主さんを喜ばせることへ意識が向いてしまいがちになります。ですから、常日頃から自分自身を見直すようにしなければいけません。

当店には本店であるTALL TREE.との専用電話回線が設けてあり、分からないことはすぐに相談できるようになっていますが、初めのうちは「些細なことを質問すれば怒られるかもしれない」と思うことがあり、躊躇することが多々ありました。しかし、怒られることを気にするということは、自分自身を気遣っているのであって、まったく“犬のため”ではありません。このような気持ちのあり方がスピードトリミング導入の秘訣であるといえます。

  • 図1 Beautiful Tree.におけるタイムスケジュールの例
    ※表は時間配分を模式化したものであり、実際の作業時間ではありません

1人で10頭をこなすコツ

スピードトリミングを導入し、自分の意識を変えることで、1人で1日に10頭の犬をこなすことも可能になります。図1は実際に当店で10頭の予約を受けたときの1日の流れを模式化したものです。

まず、複数の飼い主さんがなるべく同じ時間帯に来店するように予約を入れます。なぜなら、来店時の接客のために作業が中断することで、犬の集中が途切れてしまい、結果的にスムーズな作業がおこなえなくなるからです。9:30~10:00あるいは14:00~14:30のように来店を集中させることで飼い主さんをお待たせしてしまうリスクが生じますが、待っていただくことは「混雑=人気店」という意識を植え付ける効果も得られます。預かり時間を30分設けているのは、初回の場合にカウンセリングのための時間を要するからでもあります。なお、預かる際には、閉店まで預かることが可能であると伝えておきます。飼い主さんの多くは、すぐに迎えに行かなければならないと思い込んでいるからです。また、送迎を希望される飼い主さんの場合は、開店前(9:00)に迎えに行き、送り時間は店の都合に合わせていただくことを原則としています。

このように、飼い主さんの協力を得ながら、店主導のスケジュール管理を徹底することで、より多くの犬をこなすことが可能になります。

第2部 え?まだ知らないの?ナノの活用術!!!

講師:髙木 美樹(TALL TREE. オーナートリマー)

ナノベイジングプロとは

ナノベイジングプロは界面活性剤がナノ化されたクレンジング剤で、一般的なシャンプーよりも微細な汚れを取り除くことができるため、当店ではプレベイジング剤として採用しています。洗浄効果が高いことから、図2のようにアプリケーターやコップを使ってかけ流すだけで、ゴシゴシと擦ることなく汚れを落とすことが可能です。この方法は、従来よりも効率よくシャンプーをおこなえるようにするだけではなく、犬を必要以上に触らずに済むため、よりストレスの少ないサービスが提供できるようになります。

  • 図2 TALL TREE.におけるナノベイジングプロの基本の使い方

ナノベイジングプロの活用パターン

実際にどのような場面でナノベイジングプロが活用可能であるかをご紹介します。

①汚れがひどいとき

先述のように、ナノ化された界面活性剤により高い洗浄効果があるため、汚れがひどい場合にとても有効です。汚れの程度によって希釈濃度を変えるなど、部位によっても調整すると良いでしょう。ただし、皮脂成分を多く含む汚れに対してはクレンジングオイルの適用が必要になるため、汚れを見極めることが重要です。

②高齢犬

高齢犬は関節症を罹患していることが多いため、なるべく触らないであげることがその犬のためであると考えられます。8歳を超えると、健康であっても身体的なストレスに弱くなるので、シャンプーを短時間で済ませてあげることが大切です。さらに、性格も頑固になり、今までと同じようなトリミングができなくなることがあります。しかし、日頃からストレスの少ないトリミングができていれば、8歳を超えてもそれまで通り受け入れてくれるので、ストレスの少ないトリミングを心掛けることが重要です。また、高齢犬はトリミング後に体調を崩す可能性が高くなるため、帰宅後も動物病院で診てもらえる環境にあることを必ず確認しましょう。10歳から高齢犬といわれますが、その兆しが見える8歳という年齢が1つのポイントとなるわけです。

③子犬

犬にとってトリミングは一生涯付き合っていかなければならないイベントです。初めてのトリミングでどのような体験をするかによって、その犬のトリミングに対する印象が決まるため、ナノベイジングプロを使って素早く終えてあげることが将来につながります。

④咬みつく犬

水が嫌いであったり、怒りやすい性格の犬に対して、必要以上に触ることなく汚れを落とすことができます。

⑤耳掃除

ナノベイジングプロやクレンジングオイルは耳道内に注入してはいけません。そこで、16倍以上に希釈したナノベイジングプロを浸したコットンで耳孔を塞ぐようにし、耳介を被せて、さらにヘアーバンドでしばらく保持しておきます。そうすることで、耳道内の皮脂汚れがコットンに付着し、簡単に汚れを落とすことができます。汚れの多い耳は炎症を伴っていることもあるので、擦ったり、外部から見えないところまで掃除をするべきではありません。

⑥顔拭き

汚れの溜まりやすいストップや皺壁、老犬、顔の洗浄を嫌う犬に対しては、ナノベイジングプロをスプレーした厚手のキッチンペーパーやコットンで汚れを取り、仕上げとして温めたタオルで拭き取ります。

⑦毛玉やアンダーコート

微細な汚れが落ちることで毛玉やアンダーコートが大変取れやすくなります。毛玉に対しては、その部位だけに適用するだけで十分な効果が得られます。また、毛包内の汚れが取れることで、余分なアンダーコートも抜けるため、日常の抜け毛を減少させることもできます。

⑧消臭

汚れが取れることで体臭やおしっこの臭いが軽減されます。

ナノベイジングプロは、「消臭」「抜け毛軽減」「シニアにも安心」と飼い主さんのニーズに合った製品です。普段の業務に採用するだけでなく、在庫が不要なオプションサービス『ナノ風呂』(図3)をメニューに組み入れてみるのも良いでしょう。

  • 図3 『ナノ風呂』のイメージ

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